眠りに戻っていくための夜

夜が深くなっていくにつれて、
体と心の速度がゆっくりと重なりはじめる。

昼にまとった輪郭がほどけていく時間。
照明を少し落とし、ひとつ長い呼吸を置くと、
自分の内側に静かな余白が戻ってくる。

今夜の気配に近い一冊を棚から選んだ。

『スタンフォード式 最高の睡眠』https://amzn.to/4oUZ6DJ

この本では、深い眠りは 「最初の90分」 で決まるという。
努力ではなく、ゆるやかな準備を重ねること。

音を消すのではなく、
音を“環境として整える”。

部屋の空気に溶けるようなヒーリングのレイヤーを薄く流し、
香りは、意識に触れない程度に静かに漂わせる。
(イランイラン、ラベンダー、あるいはその日の気配に合う調香)

光は弱く。
呼吸は、少しだけ長く。

それらがうまく重なったとき、
眠りは「迎えに行くもの」ではなく、
自然とこちらへ戻ってくるもの になる。

夜の深いところで、
意識がやわらかく波のように往復する。
その“戻っていく感覚”を、今は大切にしている。

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この記事を書いた人

眠りと瞑想のための癒やしサウンド&コンテンツ、プロダクトを制作、ECショップ運営。また癒やし空間スペースを展開。またヒーリング・ブランド「RELAX WORLD」のプロデューサー。株式会社クロアの代表取締役。坂本龍一、アート・リンゼイ、大貫妙子、高橋幸宏、CHARA、キリンジなどをゲストに迎えたソロアルバムを発表。

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