INDOPEPSHYCHICSから紡がれた日本のエレクトロニック・ミュージックの一端 No.15「エレクトロニカとフォークトロニカ〜蓮沼執太・flauとaus〜no.9〜」

前回の14回目では「2005~2008年にリリースしたTOWA TEIとPROGRESSIVE FOrMの作品とsonarsound tokyo 2006など (2/2)」とし、2006年10月7日(土)~9日(月祝)と開催した「sonarsound tokyo 2006」



ダウンタウン・松本人志が企画・監督・主演を務めた松本初の長編監督映画として2007年6月2日に公開された「大日本人」の劇伴(劇中伴奏音楽)テイさん(TOWA TEI/テイ・トウワ)が担当した事に伴うO.S.T.「大日本人」と関連作品など。https://ja.wikipedia.org/wiki/大日本人

2007年4月18日リリースされたTowa Tei「Future Listening!」とそれに伴う、DJとして20周年を迎えて開催した”TOWA TEI DJ 20th. ANNIVERSARY TOUR”、同年6月20日リリースの人気コンピレーション・シリーズ「MOTIVATION FIVE」と12月5日リリースの「MOTIVATION 6 ADULT ORIENTED CLICK NONTSOP-MIX BY MOODMAN」。

そしてテイさんが参加され2007年04月25日にリリースされた「細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-」及び、細野さんが監修しHASYMOやテイさんの他にも青木君(AOKI takamasa)や半野さん(Yoshihiro Hanno)も参加した2007年10月17日リリースの「Various – Ex Machina Original Soundtrack (Commmons)」までを紹介しました。


今回は、2007年にPROGRESSIVE FOrMでリリースした2枚のアルバムから入りたいと思います。
Cat No.: PFCD15
Artist: Stereo Plasma
Title: Beta Verion
Release Date: 2007.4.7
Cat No.: PFCD16
Artist: Shuta Hasunuma http://www.shutahasunuma.com/
Title: Hooray
Release Date: 2007.9.8
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Cat No.: PFCD15
Artist: Stereo Plasma
Title: Beta Verion
Release Date: 2007.4.7
ドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動を続ける作曲家Andreas Reschによるプロジェクト”STEREOPLASMA”。「BETA VERSION」は生楽器やヴォーカルなど幅広い音楽性がエレクトロニクスと溶け込んだ注目作である!
https://www.discogs.com/ja/master/196085-Stereoplasma-Beta-Version
Tracklisting:
01: Bunny At The Park
02: Burning Robots
03: Wonderland Boogie
04: Midnight Taxi
05: Oquo
06: The Orange Room
07: The Appartement
08: Pink Cabin
09: Water Damage
10: Wild Pause
11: Luna Lounge
12: Audrey At Milan
13: One Man Crew
14: How Lovely
全曲視聴:https://progressiveform.bandcamp.com/album/stereoplasma-beta-version-pfcd15

幼少期よりクラシックやジャズを学び、若くしてインダストリアル・ミュージック・シーンの重要人物となったドイツ人音楽家Andreas Resch。30歳になった1995年にLoi Interceps名義でアルバム『Music for Movies』を、2004年にAndreas Resch名義で『Requiem』をリリースしている。しかし残念なことに、オーケストラからエレクトロニクスまで自在に操る高度でモダンなAndreasの音楽は、映画、ゲーム、TV、広告などの業界で注目を集めるに留まり、音楽シーンの文脈で語られることは稀だった。これはAndreasが主に作曲家/サウンドデザイナーとして活動していたことに起因している。そんなAndreas Reschの才能を音楽シーンが評価することになる作品が、Andreasとゲスト・ヴォーカルKerstin Hermesから成る音楽プロジェクト”STEREOPLASMA”のデビューアルバム『BETA VERSION』だ。
STEREOPLASMAの音楽性は不定形だが、Andreas自身が「クリックス・アンド・ラウンジ」と呼ぶようにIDM/エレクトロニカ的プロセッシングを多用した芸術性の高いラウンジ・ミュージックと括るのが分かり易いだろう。クラシックやジャズはもちろん、グリッチ/エレクトロニカ/アンビエントといった音響音楽や、ミニマル・テクノのリズム感、そしてラウンジ/モンドのポップな感性など、様々な音楽要素を再構築した革新的でモダンなインスト・ミュージックである。ラウンジ・ミュージックという括りは誤解されがちだが、例えばルノワールの絵が一見して楽しめるエレガントなムードと高い芸術性を両立しているのと同様、STEREOPLASMAの音楽はKerstin Hermesのヴォーカル・パートを活かした聴き心地の良い輪郭と、複雑で高度に磨き上げられたディテールを併せ持つラウンジ・ミュージックの新しいアプローチといえる。また、曲ごとに設定されている独特なモチーフ、例えば「エイリアンに惹き付けられた孤独な宇宙飛行士」(One Man Crew)、「ポップ・アートの家具が揃えられたアパートの一室」(The Appartement) など、がSTEREOPLASMAの音楽に斬新な色合いを与えている。そもそもインスト・ミュージックは明確なテーマやメッセージを持たず、肉体的/感覚的にサウンドを楽しむ作品が圧倒的に多い。しかしSTEREOPLASMAは曲に明確なモチーフを設定することで、リスナーに各曲の世界を想像する楽しみを与え、『BETA VERSION』を聞き飽きることなく楽しめるアルバムにしている。Andreasのサウンドデザイナーとして20年に及ぶ蓄積が遺憾なく発揮された1枚となった。
01: Bunny At The Park ドイツ人気質なミニマルなテクノ感が溢れつつもソフィスティケイテッドされた要素がさりげなく入りトラックの質を高めているよう。
03: Wonderland Boogie このアルバムはAndreas Reschの音楽性の幅広さが反映されていて、オリエンタル~エキゾチックなムードも面白い。
06: The Orange Room
映画音楽的な要素にも溢れていて、ムーディーなワルツ調のアプローチでセンスの良さが伺えます。
12: Audrey At Milan 個人的に哀愁のヨーロッパ的なこういうマイナーの響きは好きです。
13: One Man Crew (Movie “EX-MACHINA” Insert Song) ハイライト?!と言えるかどうかはともかく、細野さんのセンサーに引っ掛かり、前回の14回目で紹介した映画「Ex Machina」に挿入歌として採用された楽曲。
14: How Lovely アルバムのエピローグ、アルバムに反映された様々な世界観を辿った先にこういった落ち着いてリラックス出来る曲がそっと据えられるの、個人的には好印象です。
アルバムを通して起伏に富んだ面白い内容と流れになっているので、もしご興味あれば是非。
Cat No.: PFCD16
Artist: Shuta Hasunuma http://www.shutahasunuma.com/
Title: Hooray
Release Date: 2007.9.8
米WESTERN VINYLより2006年に発表された1stが注目を集めた気鋭のクリエーター”SHUTA HASUNUMA”。本作は美しく繊細なメロディーをそのままに、リズムオリエンテッドに仕上げられた秀逸な3rdアルバム!
https://www.discogs.com/ja/release/1592454-Shuta-Hasunuma-Hooray

Tracklisting:
01: Flamingo Intro
02: KFRMX
03: Uprock Apache
04: Thembi
05: HOORAY
06: No Volatile
07: Attack the Distance
08: Exchange Groove
09: Footprints
10: Cotton Fields
全曲視聴 https://progressiveform.bandcamp.com/album/shuta-hasunuma-hooray-pfcd16
【プレスリリース】
PROGRESSIVE FOrMのニューリリースは、新鋭Shuta Hasunumaのアルバム。新鋭と言っても、本作は彼の3作目のアルバムとなる。
ざっと彼の足跡を辿ろう。Shuta Hasunumaのデビューは2006年。10月、セルフタイトルの1stアルバムを、米オースティンのWestern Vinylからリリース。同じ年の年末には、ausが主宰するflauの室内音楽コンピ『echod』に、HoodやMontag、Ametsub等とともに参加している。続く2ndアルバム『OK Bamboo』もWestern Vinylから。作品発表に前後して、東京都内を中心にライブを行っている。ちなみにこのWestern Vinylは、既にカタログ番号が40を数え、新人等に混じって、Will Odlham(変名)、Papa M、Oren Ambarchi、Robert Lippokといったクセモノもリリースしている興味深いレーベル。主宰のBexar Bexarは、Fat Catのコンピや先述の『echod』に楽曲を提供していたりもする。
本稿執筆時点で未到着の2ndアルバムは措くとして、まだ発表から1年経たない1stの彼の音に覚えがあれば、本作は意外に思えるかもしれない。「ソングクラフト」と評された、わらべ歌を編み替えるように優しく温かい1stに比べ、本作は非常にシャープで、冒頭のサブベースの圧迫感から驚かされる。この2作の違いは、柔和と硬質、有機と無機、曖昧と鮮明、といった相反する言葉で表されそうだが、それはそのまま、彼の個性の幅なのだろう。
もう一つの差異は、本作のトラック2「KFRMX」が象徴している。その名が示すように、これは1stに収録された「Karma Fulcrums」のリミクスだが、ノンビートの原曲と異なり、リズムが前面に押し出されている。本作に散りばめられた音の粒も断片は、緻密に配置されて定律を形作る。
さて、本作で特に際立つのは楽曲の展開だ。トラック1、3、4、8、10など長尺の曲は、モチーフを歌い終え、フェードアウトするかにみえた終盤に変容する。この刺激的な転回は、リスニング環境に依存する、つまり、微細な音を聴き漏らすと味わえないので、スピーカーを通し大きめのヴォリュームで聴くことをお薦めしたい。そうやって聴取して例えば、本作に鈴虫の鳴き声を聴いたと感じたなら、それは鈴虫が聞こえるようなある空間を想起したのであるし、星の瞬きを聴いたなら、星の光る夜を感じたのである。彼が本作に寄せた文で「音に身をまかせて楽しんでほしい」と言っているのは、そういうことかもしれない。 text by 中澤始(optone)
【アーティストによる楽曲解説】 ※今から思えば蓮沼君自身の楽曲解説ってめっちゃレアかも!
Track 1, Flamingo Intro
僕はAnalogと Digital を同一平面上で考えいて、この対立をバランス良く組み合わせる事によって、曲の持つ可能性を最大限に引き出そうと心がけています。あらゆるプロセスを経て出力された繊細なノイズ.電子音を丁寧に使い、良い意味で荒っぽく泥臭いトラックに仕上げました。左右様々な角度から音が飛び込んできます。
Track 2, KFRMX
僕の1stアルバム収録曲「Karma Fulcrums」の素材を使い、作り直した曲です。原曲は純粋なサインウェーヴを重ねた持続音の作品でした。今回はそれを、少ない音数をいかに効果的に使い、複雑なリズムに絡ませることでどれだけグルーヴを出す事ができるか。。。これを目標にして、チャレンジした曲です。
Track 3, Uprock Apache
「Uprock」とは、ロックやファンクやソウルの音楽にあわせて踊るストリートダンスです。僕は、このような白人の音楽の感覚と黒人の音楽の感覚をごった煮をした反応にとても影響を受けています。日本人は手軽に様々な国の音楽を聴く事ができ、なおかつ公平.フラットにその価値を判断できる世界でも非常に珍しいリスニング環境を持っていると思っています。この曲ではそんな黒人音楽が持つ、豊かで力強い。そしてやわらかい雰囲気を理想としたビートに挑戦しました。デリケートなノイズとビートのキックが畳み掛けるように頭をカキーッんとさせてくれはずです。
Track 4, Thembi
この曲はアルバムの中でもAnalogとDigitalを等価に扱うスタンスが一番よく表れています。左右に細かい音の配置を考え、極力簡素な音を効果的なインパクトで与える事ができるポイントにノイズをくい込ませました。すべて人力で行う事によって、Digitalのランダマイズでは出せないであろう自分独自の感覚を出せるように頑張りました。それを感じとって頂ければ、とても嬉しいです。
Track 5, HOORAY
高校生時代に制作したトラックのメロディーをピックアップして、シンプルに再構築した1分のインターリュードです。HOORAYとは歓声の「フレー」という叫び声。
Track 6, No Volatile
この曲は崩壊寸前のギリギリの要素で成り立っています。余分な音があっても崩れ、逆に音の要素がこれ以上少なくなっても崩れてしまう。キック、ノイズ、ベース、サインウェーヴ等を限界まで引き算していき、空間?スペースを豊かに使用した曲です。次から次へと飛び込んでくる、その引き算して残った多様な音の素材の質感や肌触りを実感してもらえるように考えて作りました。
Track 7, Attack the Distance
ふと気がつくとすでに耳元ではもう違う音が鳴っている。1分のインターリュードです。
Track 8, Exchange Groove
その名前の通り、グルーヴを交換しあうという安直なタイトルです。このグルーヴというのは、3曲目での説明の「白人の音楽の感覚と黒人の音楽の感覚をごった煮」という雰囲気をイメージしたものです。曲の主体となるのは、R&Bのような繊細なリズムです。身体的なリズムと反して計算的な電子音とノイズが、がっちりと手を取り合う事で力強さを表現できたらイイなと思います。
Track 9, Footprints
たくさんの細かい音の粒子がしっかりとした秩序を成立させています。10分近いドローン作品です。フィードバックやループで構成され音が多様性すぎて、はじめは混沌として聴こえになるかもしれません。しかし、それぞれの音ひとつひとつが役割を果たしており緻密に積み上げられています。
Track 10, Cotton Fields
このタイトルも10分を超える曲です。リズムが無くシンプルな素材を反復させているなかにも、緩やかなノリを表現したいと思いました。曲の中盤からビートがうねり出します。コンピューターマシンでの音楽制作ソフト等のテクノロジーがある程度進歩した現在、楽曲に対する作る側のイメージが豊かでないと、益々つまらないものになってしまいます。ソフトで簡単に作れれば作れるほど自分の持つ感性や感覚がストレートに出てしまうと思っています。音楽制作に常に一貫している事は、やわらかいアイディア。その発想を限定する事無く自由に、自然にたくさんの要素を取り入れる挑戦です。
最後に、僕自身とても楽しみながらこのアルバムを作りました。皆さんも聴いて頂ける機会があったら是非音に身をまかせて楽しみながら聴いて頂きたいです。(蓮沼執太)
うん、初期作品ではあるけど、今聞いても蓮沼君のセンスの良さ、そして新たな発見も感じる事が出来るよな内容になっていると思いますので、宜しければ是非触れてみて欲しいと思います。
またご存知の通り、蓮沼君は現在でも大活躍を続けるアーティストでもあるし、折角なのでその後の彼のアルバムにも少し触れたいと思います。
2008年リリース
Shuta Hasunuma – Pop Ooga(Headz 121)
https://www.discogs.com/ja/master/273309-Shuta-Hasunuma-Pop-Ooga
https://www.amazon.co.jp/ポップ-オーガ-Shuta-Hasunuma/dp/B001E1TOP6

1 Untitled Tee
2 Soul Osci
3 Vol Struggle
4 Field Trip
5 Triooo
6 Power Osci
7 The Play
8 The Play Pt.2
9 New Attitude
10 2 Become 1
11 Barr Barr
12 Flying Love
Shuta Hasunuma / Soul Osci
2010年リリース
Shuta Hasunuma – wannapunch!(Headz 137)
https://www.discogs.com/ja/master/3273325-Shuta-Hasunuma-wannapunch
https://www.amazon.co.jp/wannapunch-Shuta-Hasunuma/dp/B002UCGGIG

1 wannapunch!
2 Earphone & Headphone In My Head
3 Discover Tokyo
4 Sunny Day In Saginomiya
5 Door Of The Cosmos
6 Flying Love
7 Soul Oscillation
8 VOL
9 Gakona
10 Door Of The Cosmos Reprise
Shuta Hasunuma / wannapunch!
2012年リリース
Shuta Hasunuma – CC OO(Headz 160)
https://www.discogs.com/ja/release/6852039-Shuta-Hasunuma-CC-OO
https://www.amazon.co.jp/CC-OO|シーシーウー-蓮沼執太/dp/B006DUQF64

1-1 Earphone & Headphone In My Head
1-2 Discover Tokyo (New)
1-3 New Attitude (Instrumental)
1-4 Hello Everything
1-5 Litta Polar
1-6 Bog Remix
1-7 Door Of The Cosmos (Have A Go At Flying From Music Part 1)
1-8 Mill 1 (Instrumental)
1-9 The Light Source (instrumental)
1-10 Siesta (Instrumental)
1-11 M3 Remix
1-12 Go Pacific
2-15 windows (Main Theme)
2-25 windows (Opening)
2-35 windows (Plane)
2-45 windows (After Party)
2-55 windows (Cycling)
2-6 Cosmic Dripper (Instrumental)
2-7 Coco Mill (Instrumental)
2-8 Cup (Instrumental)
2-9 H-K (Instrumental)
2-10 Seneca Tortoise Cover (Team Version)
2-11 United Tee (Team Version)
2-12 Teamwork (Team Version)
2-13 Unique Shangfai A
2-14 Unique Shangfai B
2-15 Unique Shangfai C
2-16 Unique Shangfai D
2-17 Unique Shangfai E
2-18 Music For Faifai “A Story Of Y O’clock” 1
2-19 Music For Faifai “A Story Of Y O’clock” 2
2-20 Music For Faifai “A Story Of Y O’clock” 3
2-21 Music For Faifai “A Story Of Y O’clock” 4
2-22 Earphone & Headphone In My Head (Philharmonic Version)
3-1 Music For Plants At Yokohama Triennale 2011
3-2 Music For Leiko Ikemura Transfiguration 1
3-2 Music For Leiko Ikemura Transfiguration 2
4-1 Niagara Shower 311
4-2 Simeon For Theatre Products
4-3 It Is It For Noritake
蓮沼執太 Shuta Hasunuma / Hello Everything(2012)
2016年リリース
Shuta Hasunuma – Melodies(Space Shower)
https://www.discogs.com/ja/master/1160472-Shuta-Hasunuma-Melodies

1 アコースティック
2 起点
3 フラッペ
4 RAW TOWN
5 ハミング
6 テレポート
7 クリーム貝塚
8 ストローク
9 ニュー
10 TIME
Shuta Hasunuma | Raw Town (Official Music Video)
2017年リリース
Shuta Hasunuma & U-Zhaan – 2 Tone(Commmons)
https://www.discogs.com/ja/master/1315693-Shuta-Hasunuma-U-Zhaan-2-Tone

1 Tone Tone Tone & Tone Tone Two 0:13
2 Green Gold Grey 4:40
3 Mixed Bathing World 8:36
4 A Kind Of Love Song 4:27
5 Music For Five Tablas 3:37
6 Sporty 7:52
7 Lal 2:57
8 Radio S 6:46
9 Dryer 2:29
10 ISO 2:51
蓮沼執太 & U-zhaan – A Kind of Love Song feat. Devendra Banhart (Official Video)
Labels
Headz https://www.discogs.com/ja/label/16930-Headz
HEADZ is a collective in Japan headed by Atsushi Sasaki and is responsible for the magazine Fader. Although mostly a group of journalists, they also started a label, mostly to licence Japanese editions of foreign releases.
HEADZは、佐々木敦が率いる日本のコレクティブで、雑誌『Fader』を刊行しています。主にジャーナリストで構成されていますが、海外作品の日本版ライセンスを主に扱うレーベルも設立しています。
Commmons https://www.discogs.com/ja/label/81681-Commmons
Founded by Ryuichi Sakamoto and Avex Trax label founder, Max Matsuura.
The label promised change in the way music should be. For Sakamoto, Commmons is not his label, but is a platform for all aspiring artists to join as equal collaborators and share for benefits of the music industry. The word Commmons has three M’s because the 3rd M stands for music.
坂本龍一とエイベックス・トラックスの創設者マックス・マツウラによって設立されました。
このレーベルは、音楽の在り方を変えることを約束しました。坂本にとって、Commmonsは自身のレーベルではなく、すべての意欲的なアーティストが対等なコラボレーションパートナーとして参加し、音楽業界の利益のために共有できるプラットフォームです。Commmonsという名前には3つのMがあり、3つ目のMはMusic(音楽)を表しています。
さてこのままもう少し外に目を向けてみたいと思います。
この2007年頃から、それまでコンピューターベースのエレクトロニック・ミュージック~エレクトロニカが割と中心だった空気感の中に、アコースティックの要素が様々に加わったエレクトロアコースティック・ミュージック (Electroacoustic Music)、世間一般ではフォークトロニカ (Folktronica) という呼ばれ方をしたサウンド、またそれまでもエレクトロニック・サウンドにボーカルが入った楽曲はあったけど、それがより顕著に広がっていったサウンドの台頭が見受けられていくようになった時代感でした。
エレクトロニック・ミュージック~エレクトロニカはクラブ・カルチャーと連動しつつもそこまでダンスに特化したサウンドではなく幅広い表現の可能性を提示していましたが、エレクトロアコースティック・ミュージック~フォークトロニカは良く「日常に寄り添うサウンド」といった表現もされたと思います。
フォークトロニカ(Folktronica)
フォークミュージックの温かいアコースティックな要素と、エレクトロニカ(電子音楽)の機械的で実験的なサウンドが融合した音楽ジャンル。2000年代初頭頃から注目され始め、アコースティック楽器と電子音響が共存し、ポストロックやIDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)の要素を取り入れつつ、素朴さと先進性を両立させたサウンドが特徴。
但し実際そういう空気感が新たに生まれたであろう2006~2007年はテイさんのマネジメント業務で他を見る余裕がまるでなかったので、実際にはテイさんのマネージャー業務を無事やり終えた2008年8月以降に徐々に感じていく事になります。
flau is a record label and event organizer based in Tokyo, Japan.
Founded in December 2006, it is curated by Yasuhiko Fukuzono.
flauは東京を拠点とするレコードレーベル兼イベントオーガナイザー。
2006年12月に設立され、キュレーターは福園泰彦氏。
ご存知の方も少なからずと思いますが、アーティスト<aus>こと福園君の主宰するレーベルです。
ダンス・ミュージック起因ではなく、エレクトロニックではあるけれどもギターや鍵盤などアコースティック楽器も多用しつつ、上述の「日常に寄り添うサウンド」的な耳当たりの良い優しい世界観。
2006年6月20日リリース
aus – Sonorapid(Music Related ML-14)
https://www.discogs.com/ja/release/710743-aus-Sonorapid
https://www.amazon.co.jp/Sonorapid-Aus/dp/B000GFRIOU

1 Toku Kara 3:53
2 Tewa Tori Aeru 4:04
3 Small Time 3:33
4 EMI 5:48
5 Strobo 4:50
6 Koeto 7:00
7 On The Roof 3:33
8 It’s Tomorrow Already 5:42
9 Music 3:44
aus – sonorapid (2006)
2006年リリース
aus – Lang(Preco PRECO002)
https://www.discogs.com/ja/master/3110154-aus-Lang
https://www.amazon.co.jp/Lang-PRECO-002-aus/dp/B000LPS3GC

1 Clocks 4:55
2 Halo 4:44
3 Double Talk 5:00
4 New Look 3:40
5 Beyond The Curve 6:27
6 Opaque 2:56
7 Aslope 3:03
8 Headphone Girl 3:51
9 Moraine 6:01
10 Stargazing 4:39
Aus- New Look/Beyond The Curve
福園君が自身のflauからアルバムを出したのは名盤の誉れ高い「After All」
2009年1月30日リリース
aus – After All(flau FLAU09)
https://www.discogs.com/ja/release/1603947-aus-After-All
https://www.amazon.co.jp/After-All-aus/dp/B001KQHQO6

1 Water Paintings 4:02
2 Vertigo 5:30
3 IHI 5:54
4 Closed 6:38
5 Autoland 4:30
6 Fake Five 3:14
7 Waltz 5:41
8 Lovers 8:13
9 Hero Of The Paper Boy (Motoro Faam Remix) 4:49
10 Middle Most (Ametsub Remix) 5:41
11 Urum (The World On Higher Downs Remix) 8:31
aus – After All (Full Album, 2008)
ausこと福園君は今月2025年12月12日の新譜アルバムを自身のレーベルflauよりリリースしたので是非チェックしてみて下さい。
aus – Eau(flau FLAU110)
1 Tsuyu
2 Uki
3 Variation I
4 Orientation
5 Variation II
6 Tsuzure
7 Shite
8 Minawa
9 Soko
10 Strand

さてflauレーベル、カタログの1番はフォークトロニカ界隈の歌姫の1人Cokiyuのアルバムでした。
Cokiyuはトベタさん(Bajune Tobeta)作品で良く起用されているボーカリストでもあるのでご存知の方も少なからずと思います。
2007年7月17日リリース
Cokiyu – Mirror Flake(FALU01)
https://www.discogs.com/ja/master/390435-Cokiyu-Mirror-Flake
https://www.amazon.co.jp/Mirror-Flake-cokiyu/dp/B000RPLCQY

1 More
2 Hedgehog’s Wedding
3 Mirror Flake
4 Storm
5 Gdb
6 In The Air
7 Org
8 Piano And Frog
9 Roadz
10 Star Takes A Rest

Cokiyu – Mirror Flake
Cokiyu – Sorrow Waltz
また初期のflauでリリースされたアルバムでで忘れてはならないのが2作。
1 2 Hour/Seahoses
2 Were Saw
3 We Are
4 3 Days Trial
5 Gate Musick
6 Second Comming
7 1977Ugly/2004IdealCopy
8 Neo Gio
9 Global Communication
10 Right Lights
11 Colony
12 Fall Fall
13 Over The Three Rainbows
14 Windowpane Stencil
15 Endrole

Geskia! – Were Saw
Geskia!こと工藤君はHip Hopとエレクトロニカ~エレクトロニック・ミュージックを繋ぐセンスと嗜好のアーティストで、2010年代中~後期には泉まくら作品もリリースしていたレーベル「術ノ穴」でアルバム「President IDM」などをリリースした後、2013年と2015年にはPROGRESSIVE FrOrMでもアルバムをリリース。
2009年8月19日リリース
Geskia!* – President IDM(sube-007)
https://www.discogs.com/ja/release/3149443-Geskia-President-IDM

1 Drum Anagrum
2 Film Beat
3 遠雷O.S.T
4 青い砂漠
5 Natural Thing
6 蜘蛛の糸
7 Idmost90125
8 New Dark
9 Mystery
10 Elektnik
11 Inferno
12 Retrospective Have You Me Easy
13 Original
14 Current Trend
https://www.discogs.com/ja/label/291462-術ノ穴
Geskia!「president IDM」
発売日 : 2013年2月14日(木)
アーティスト: Geskia!(ゲスキア)
タイトル : Silent Of Light(サイレント・オブ・ライト)
発売元 : PROGRESSIVE FOrM
販売元 : BRIDGE INC.
規格番号 : PFCD34
https://www.discogs.com/ja/release/4541995-Geskia-Silent-Of-Light
全曲視聴:https://progressiveform.bandcamp.com/album/geskia-silent-of-light-pfcd34
発売日 : 2015年5月17日(日曜日)
アーティスト: Geskia(ゲスキア)
タイトル : SFIMT(エスエフアイエムティー)
発売元 : PROGRESSIVE FOrM
販売元 : BRIDGE INC.
規格番号 : PFCD48
https://www.discogs.com/ja/master/1061641-Geskia-SFIMT
全曲視聴:https://progressiveform.bandcamp.com/album/geskia-sfimt-pfcd48

そしてflauレーベルの中心的アーティストへと成長していく歌姫Cuushe。
2009年7月2日リリース
Cuushe – Red Rocket Telepathy
https://www.discogs.com/ja/release/1876987-Cuushe-Red-Rocket-Telepathy
https://www.amazon.co.jp/Red-Rocket-Telepathy-cuushe/dp/B00284JQ56

1 From The Window On The Plane
2 Summer Night Sketch
3 Swimming In The Room
4 Hate You
5 Drawing Her Face On Me
6 Simple Complication
7 Strange Animal
8 Airy Me
9 Laundry
10 Into The Future
11 Dust Of Dreams
Cuushe「Red Rocket Telepathy」(2009)
さて今回の連載15回「エレクトロニカとフォークトロニカ〜蓮沼執太・flauとaus〜no.9〜」では最後に、PROGRESSIVE FOrMと割と近いスタンスで活動をされていたイメージのLiquid Note Records。
https://www.discogs.com/ja/label/941476-Liquid-Note-Records-2
そのLiquid Note Recordsの最初のリリースとなった城(隆之)さんのプロジェクトno.9の4thアルバム「Good Morning」に触れてみたいと思います。
<フォークトロニカ>という言葉は2000年代中期頃より2010年代に掛けて使われた時代性を感じるある種の俗語的な総称かもですが、no.9こと城さんはその代名詞的なアーティストで、常に高いレベルでポップさも兼ね備えて表現される事でも定評。
2007年3月15日リリース。
no.9 – Good Morning(LNR001)
https://www.discogs.com/ja/label/941476-Liquid-Note-Records-2

1 Shift
2 Left The Wind
3 Good Morning
4 Life Of The Sun
5 Uran To Amenohi
6 Drop Tap Sequence
7 C In C
8 In The Fake
9 Flower Children
10 Through The Trees
11 Good Night
12 Friend Comes From East
2 Left The Wind
2020年東京パラリンピック開会式、式典の中で使用された楽曲、特にイントロは唯一無二ですね。
3 Good Morning 最初どことなく「Lovin’ You」っぽい?!と感じさせる雰囲気のイントロから、その後は抜群のno.9節へと展開されていきます。
Minnie Riperton「Lovin’ You」
12 Friend Comes From East
モチーフが見え隠れするテイストをきちっとno.9流に昇華させ上手く纏め上げた手法は素晴らしいと感じます。
2025/12/25 nik c/o PROGRESSIVE FOrM

